アマガミ

 たとえば、賛否両論上等、非難覚悟でも前に進まないといけないと思う今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 当ブログでもなんどかとりあげている(と思う)、フェイバリットゲームの『トゥルーラブストーリー』シリーズとそれとは別の流れにあたるが系として語られる『キミキス』と最新作の『アマガミ』。実のところ、TLSは初期のRとかFとかは予約買いしたものの、本編はすぐには買っていなかった。
 が。シリーズスタッフの新作ということで、ソフト発売前からグッズ展開していた『キミキス』は、それこそアンソロジーまでこまめに買う始末。当然、『アマガミ』も期待して(今みたら、去年の10月とかに注文してるし)たのだが、まぁすごい。そこらでいわれていると思うのだが、ヒロインが主人公を脅すとは…。
 まだ全ヒロイン、両ルート(おそらくレンアイとナカヨシの2つ)はクリアしていないので、家に帰ってきて平日は3時間くらいずつ進めているのだが、プレイ時間が長くなったのがちょっと。今までのって、学園祭なりデートなりしたら、あとは飛ばせる(飛ばされる)のだが、今回はクリスマスイブが最終日に設定されている(しかも1ヶ月ではなく42日ある)ので、まずそこまで行かないといけず、例によって「特定のイベントをみないと、それ以上進めないフラグ」で、1人だけ進めていくとほかのキャラのイベントが出てこなくなり中盤でただ時間を進めるだけの日が何日も続いたり、毎回「妹チェック」を見せられたりするあたりがちょっとこなれてないかな。というか、通常会話のネーム量がハンパ無いので(今まで1プレイでかぶったのは無い)、既読スキップ使っても1クリアに4~5時間という感じなので、今までのように「今日は誰それで遊ぼう、明日は誰ちゃんの違うルートで…」という感じではない。長く楽しめるという意味ではいいんだろうけど。
 それはそれとして。なんやかやいいながら遊んでいるが、「あー、このキャラが愛ちゃんなら」と脳内変換しつつ、またコミカライズが何社も出てきたら買うのかなぁ、と今から楽しみつつ、遊んでいるのである。

「ステディ×スタディ」

 たとえば、久しぶりにゲームをしたら、ピックアップが弱っていたのかムービーシーンでがたがたと上下に揺れるのは、やっぱ寿命?という今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 ちょっと時間が空いたのと、土曜は午後からでいいからというので、久しぶりにゲームをやった。先日、発送が遅れた「ステディ×スタディ」である。
 一番最初は、ソフトバンクゲームズのサイトでムービーを見て「なんて細かい作りなんだ」と思ったところから。買おう、買おうと思いつつ気づいたらもう夏だったという話だ。で、期待しつつやったのだが、んー、舞台をリアルに作り込んだわり(製品版ではぼかされていたが、サンプルムービーでは地下鉄の入り口シーンでは「千代田線」の駅名がばっちり入っていた。まぁ、マークが変わったからかもしれないが)には、着ている服の違和感が凄いあった。
 そもそも、7月くらいから11月までの話なのに、最初のシーンからボレロを着ているヒロイン、長袖カーディガン着ているヒロイン、合い服(長袖のブラウス)のヒロインが同一画面上に出てくる。少なくとも合い服、普通は半袖ブラウスだろうよ。夏休みの部活シーンでも普通にそのままの格好だし、休日にもその格好でぶらぶらしてエンカウントする。演劇部の稽古なのに制服着たままだし(せめてボレロは脱ぐだろ)。絵の描き方とかムービーのできとかは及第点なのに、服の印象でマイナスでした。アドベンチャーパートにムービーがカットインする手法もやるドラっぽくてなつかしいんだけれど単純に空を数秒出して終わりとか、「あれから僕は前向きになった」というだけのエンディングもどうかと。
 もったいないなーというのがプレイ中からの感想でした。

PS「聖ルミナス女学院」

 水樹奈々コンボ第3弾。嘘です、基本的にフルボイスじゃないし、メインヒロインじゃないんで。最初の2ヶ月くらいは、時々しかしゃべらないのでてっきり焼きミスかと思ったくらい。でも落ち着いて考えれば、そんなに重要度高くないからバックアップじゃないし、そもそも黒ディスクだったし。
 その少女漫画然としたキャラクターデザインと色鉛筆風味の色づけから、ビスコのPS「エラン」やアグミックスのPC「RINNちゃんの事件簿」「私立探偵MAX」シリーズなんかを思い出しちゃいました。またゲームの方は、1996年にHybridでアキバのcubeあたりで3,800円くらいで売られているディレクターで作ったようなゲーム、もしくは1,980円で売っていた「シュークリーム」とかを思い出しました。いずれにしろ古くさい印象は否めません。移動できるスポットがいくつかあるんですが、「そのほとんどに人はおらず、イベントが発生しないので空振り」が多いかと思いきや、そもそも「人が居ないところにはいけない」という仕様で、イベント自体は必ずおこるような仕組みになっています。しかし、そのイベントが見ていて楽しいかどうかは別問題で。
 どーなんでしょう? かなり無茶な設定とストーリーでいきなり「爺さんの遺言で全寮制のミッション系女子校の理事長となった高校3年生」というあたりで、どーかと思います。「アイドルを目指す、ほかの星の王女様」とか「テロリストに学校を占拠されちゃって、それを救い出す」とかを越えた次元で、ある意味ドラマティックです。80年代初頭のフジテレビ19時台のアイドル主演ドラマのように。
 あとテキストとかが、標準ライブラリっぽいのはご愛敬。コピーライトを見ると「学生の卒業制作?」という気もしますが、K-1の権利をコナミに買われたエクシングのエンターテイメント事業部は、かなり厳しいところだったのでしょう。なお余談ですが、この学校のかんだソフトとしては、PS・SS「m…君を伝えて…」を思い出します。

PS2「夏色の砂時計」

 水樹奈々コンボ第2弾。つーか、これをプレイするために「先にやるものがあるだろう」というので、PS・DC「メモリーズオフ 2nd」をプレイしたくらいだし。どうも、リリース順に遊ぶクセがあるようで。
 夏休みの1週間前から9月1日までをいったりきたりしながら、ヒロインを助けていくアドベンチャー。以前から「後から出てくる不思議ちゃんシナリオは好かない」といってますが、今作のように「最初から不思議ちゃんシナリオ」なら問題ナッシング。ただ、プリンセスソフトなので、音声がちょっと不安定かな。あとPS2なのに、異常にもっさりとした動作がダメダメでしょう(メモオフ2ndやった後だから、特に気になる。キッドのタイトルは、PS時代になってからPS「スクリーン」、PS「フランベルジュの精霊」、DC「プリズムハート」などのベタ移植度数高いものをのぞけば、システムがだんだんよくなってきているから)。
 愛河里花子や井上喜久子の、よくあるパターンじゃない声が聞けるので、まぁ、おもしろかった。テンポが悪いのをのぞけば、もう1回遊んでもいいかなってところで。

PS・DC「メモリーズオフ2nd」

 前作は、かなりはまった。レビュー用に借りたので、なにも考えずに唯笑シナリオでクリアした。これが、終盤のどんでん返しがイタくてそれから那須めぐみブームなわけだが、意外とほかのシナリオは、そうでもなかった。どうしても、彩花とのからみがあるので、ほかのキャラクターは、あまりイタくない。そんなメモオフの続編である。
 続編といっても、登場キャラクターはかぶらない。唯一、稲穂信だけが引き続き登場するだけで。これも、ほたるシナリオでは、前作同様のキーワードを伝えてくれたりするし、所々に前作のキャラが名前だけとはいえ出てきたりするので、前作をプレイしてからの方が多少楽しめると思う。
 で、ギャルゲーとしてはめずらしく、最初から彼女(ほたる)が居る状態でシナリオをすすめていく。ということは、当然ほかの女の子シナリオに入ると、ほたると別れることになる。ほたるシナリオでも、親友とのちょっとしたすれ違いも(これまた前作同様に)あって、一通りイタいシーンが出てくる。
 めずらしく、全キャラでクリアしてしまったのも、なんとなく「全パターン、見ておきたいなぁ」という感じで。PS・DC「お嬢様特急」も、PS・FX「ファースト☆Kiss物語も、PS「トゥルーラブストーリー2」も、PS・DC「メモリーズオフ」も、全キャラクリアに1~2人足らないところで落ち着いているわけだが、最近ではPS・DC「シスター・プリンセス」、PS2「トゥルーラブストーリー3」があるくらい。たぶん、それらに共通するのは、「全パターン見ておきたい」と思わせる何かがあったんだろう。ここ数年、特にレビュー用に借りたものは「とりあえずクリアする」のがあって、全キャラクリアするまでやりこむ時間がなかったし、また終わってから改めてやるということもなかったし。
 システム的にも、相変わらずさっくり遊べるのはうれしい。ただ、PS版を遊んだせいか、BGMの無いシーンでのボイスにかかるヒスノイズがちょっと気になった。シナリオとしては、ほたるシナリオや静流シナリオ、巴シナリオはいろいろと揺れ動くのでおすすめ。確かに、こうやって聞くと水樹奈々はうまいなぁ、って思うね。

PS2「此花2~届かないレクイエム~」

 最近、ずいぶん前に買ったゲームばかりやっているような気がするが、久しぶりに今年発売のゲーム(といっても発売は数ヶ月前で、買ったのは1ヶ月前)。
 PS・DCでリリースされていた推理AVG「此花」の続編。主人公や舞台は一緒で、また新たな事件を解決する。というか、この学院、人が死にすぎ。金田一以上(金田一は、同じ場所での違う事件というのはなかったと思う)。まぁ、今回のシナリオは、より金田一テイストだけれど。
 でも、相変わらず一本道なシナリオと、かなりわかりにくいストーリー分岐で、結構最後の方まで行っておきながら、どの選択肢選んでもバッドエンドということ多し。そのため、マルチエンディングなんだけど、グッドエンドは1つなので、あまりやりこみタイトルではない。で、前作は、元キラメンバーが出ていて、それはそれでよかったんですが、今回は普通に声優さんになってました。とはいっても、僕の記憶が確かなら、雛野まよが改名してHinanoになったと思いましたが。
 ところで、元キラのユニットなどのwebサイトが軒並みつぶれているような気がするのは、偶然でしょうか。みーこも引退しちゃったしなぁ。さびしいなぁ。

PS2「ユニゾン」

 「浅田さん出てんだ」という理由で、1,980円のワゴンセールで購入。意外とおもしろかった。コントローラーの左右スティックを動かすことで、キャラクターをダンスさせていき、一定ポイント以上でクリア、次のステージへ、というゲーム。往年のディスコチューンから、J-POPまで10曲程度収録。全部クリア後のお楽しみでは、例の武富士テーマでも踊ることが可能。ただ、アナログの動きを覚えるのに時間がかかるので、高次ステージでは、結構やり直した。
 踊る曲は、水野愛日がカバーしている感じなので、「セーラー服を脱がさないで」「LOVEマシーン」あたりは聞き所。本人、アイドルマニアだから、はまっていると思うよ。個人的にも、彼女の歌は好きだし。
 総括。ワゴンで出ているソフトなので、1,000円くらいなら十分もと取れると。浅田さんだし(例によって、あんまりしゃべんないキャラだけどな)。

PS2「the FEAR」

 先ほどコンビ解散した大森と高山のアレではない(一時期、浅子もいたけどね)。エニックスのアイドル実写もの第3弾(ちなみに、第1弾はPS「ユーラシアエクスプレス殺人事件」、第2弾はPS2「ラブ・ストーリー」)。DVD 4枚組で、それぞれ1時間ちょいでクリアできると思う。
 関東某県の洋館にアイドルが行って何か起こるのを撮ろうというロケを舞台にして、黙示録を暗示する連続殺人事件がおこる。カメラマンとなって、彼女たちを守れ!というストーリー。
 なので、洋館の中は古くはないんだが作りこんであって、それはそれで大変だったんだろう、と。けど、クリアには関係ないポイントがほとんどで、最初のプレイではものすごく時間がかかると思う。ばらしちゃうとつまんなくなるのであまり書けないが、科学的根拠を全く考えない「金田一少年の事件簿」と思ってもらえればイメージはわくかと。
 たぶん、ちゃんとやると謎の一つもクリアして、全員助けられるんだろう。どこかで間違って、3人も死んでしまった。
 で、去年の完成発表の時に、キャスト陣が出てきて「ほんとに怖いんですよぉ」と言っていて、第4弾「コンバットクイーン」の発表と同じくキャスト陣が出てきたのを思い出す。そのときは、「加藤夏希って新ロボコンのロビーナだなぁ」くらいの認識しかなかった。今なら「福井裕佳梨って七ナナの1人だなぁ」が追加だろう。
 総括。発表会でもらったので、特に損はしてないけど、違う意味で2度とやりたくないゲームの1つ。ところで、「コンバットクイーン」は、発売がタイトーになっていたのはナゼ?

PS「ぬくもりの中で」

 きみづか葵氏がキャラデの恋愛AVG。PS2で遊んだせいか微妙にドットのにじみが気になったが、プリンセスソフトなので。音声がちょっと小さい感じかなぁという気はするが。
 で、PS2・DC「Kanon」の時にも書いたけれど、こういった後からでてくる非現実シナリオって嫌いなんですよ。なので、後半は「またかよ」って感じでやってました。スタッフロールではキャストが載って無いし。でも、究極にいやとは思わなかったので、気が向いたら、またやるかも。
 総括。とはいっても、きみづかキャラは好きなので。PS2「ラブソングス」は売っちゃったけど(そーいや、コレのリリースで「きみづか葵氏、家庭用初」ってあったけど、PS「スクリーン」ですでにやってないかい?)。

PS「エンジェルブレード」

 戦隊もののパロディSLG。系統はPS「学園戦隊ソルブラスト」と一緒。ただ、全体の雰囲気が、往年の同人ソフトにそっくり(特にステージクリア後のグラフィックの処理あたりが)で、懐かしい感じで遊べた。
 で、制作が日本一ソフトウェアで、シナリオが同社のPS「マール王国の人形姫」~PS2「天使のプレゼント」あたりまで担当だった嶋崎氏(その後辞められたと聞いている)。まぁ、そんなことはおいといて、SLG部分は「ポイント制」をとっていて、移動1マスで1ポイント、攻撃に1~4ポイントといった具合に、ポイントが0になるまで行動できる。つまり、マックス4ポイントの場合で隣接攻撃を4回行えたり、逆に4マス動いただけで終了といった具合。
 シナリオ的にも、そんなに困るところもないので、突き詰めれば数時間でクリア可能。インデックスを見ればわかるが、キャスト陣はまったく知らない人たち。で、何年か経った現在でも、わからない人たちばかり。名古屋の学生か?
 総括。ちょっとテンポが悪いので、無理には勧めないし、どちらかというとノリやテキストが秀逸なPS「学園戦隊ソルブラスト」の方を勧める。