MMT in 勝沼 2014

 たとえば、いつもいっているイベントごとが多くの人で賑わっているとうれしいような寂しいような気になる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 例によって、例のごとく、10月第一土曜日は勝沼での「ぶどう祭り」。今年は、S氏とTさん夫妻、奥様のご友人Kさんと久しぶりに人数多く出発。
 昨年の反省から、1時間早く集合して、09:27高尾発に乗車。さすがに秋晴れの週末、登山やハイキング客で席に空きがないほど。それでも大月から富士急行に乗る人か、7割くらいの方が降りて行かれる。さて、ここからさらに20分くらいかかるので、やっとこさ買ってきたビールを飲む。車窓の風景がつまみ、だ。


 定時10:41に塩山駅へ到着。とりあえずお手洗いに行って(ここは駅改札内に無い)、シャトルバス乗り場の列に並ぶ。いつもなら5~6人がいるくらいなのだが、今年は多い。確かに勝沼ぶどう郷駅前の並びもいつもの3倍くらいあったが、いくらなんでも塩山駅でこれほど並ぶとは。よくよく聞くと昨夜のNHKニュースで取り上げられたとか。そして人数多いのにバスの台数が無いのか、結構待つ。
 珍しく立って乗り、祭り会場近くの駐車場で降りて、シャトレーゼの出店でおつまみラスクを試食、ワクテカしながら祭り会場に向かうと、すごい人いきれ。試飲グラスを買うにも20人くらい並んでいる。グラスを買ってから、初めての人もいるので「これがおすすめ。ここは後からいきますから見送って。こちらは無添加で甘めだから女性にもお勧め。ここは目をつけてます」ってな感じで7~8ヶ所試飲させてもらったのだが、とにかく並ぶ。日本人のすごいなーと思うのは、これほどの人がいても何となく窓口よろしく2列で並んで、ちゃんと順番を待とうとするところか。もちろん、横入りする酔っ払いや、注いでもらった先から飲んで違うのを頼むのもいるけれども。
20141004_img_3040.jpg そして出店で何か買って、腰を落ち着けて飲めないと判断して、いっそメルシャンに行きますか、と移動を開始。これほど短時間しかいなかったのも珍しい。祭りの会場からは、坂を下って、橋を渡って少し登るかたち。ひいこらいいながら、シャトー・メルシャンのミュージアムエリアへ。ここはショップももちろんだが、芝生のエリアにテーブルがあるので、風を感じながらゆっくりできるので、おすすめ。ランチプレートがあったので、そちらを頼んで、5人もいるのである程度ボトルで買っても飲むだろう、ということで赤白で購入。そしてサービスのグラスワイン(こちらがロゼだった)で乾杯。先ほどの喧噪が嘘のように、ゆったりとした時間が流れていく。
 さて、ここからはワイナリー巡り。目の前にある蒼龍を見たのだが、こちらも人が多くて試飲を断念。Googleさんのルート案内で、川沿いから畑の間を通っていくと、麻屋葡萄酒の看板を発見。表通りからはわからなかったが、こっちが入り口なんだ、と思って中に入ってみる。試飲ゾーンは珍しく、「甘口」「辛口」で分けていて、スパークリングもポンポン開けてくれるいいワイナリーかも。
20141004_img_3043.jpg 人心地ついてから、中央葡萄酒にて、試飲。珍しく赤でいいのができたらしくて、そちらを2種類いただく。うん、これはうまい。あとはどっかり座ってお水を飲んで、お手洗い使って、休憩モード。ここでS氏とKさんがカウンターに張り付いて、ワイナリーの方とワイン談義中。これで買うものを決めたらしい。
 ここからは本日のメイン、大和葡萄へ。もう夕暮れ時に入り込んで、とにかくビールで乾杯。ご主人もいらして、お酒のいい話を伺いつつ、番イも空けてのいい気分で後にする。結局、レジを締めちゃったのでここでは買うことはできなかったが、ぶどうの丘の売店で買えるでしょと気軽に考えていたら、これが敗因。
 途中のシャトレーゼで休みつつ、タクシー会社に電話したら、まぁつながらないわ、出払ってるだわで車が用意できない。しょうがないので、途中で見かけたら拾うかと思いつつ、歩いて行くことに。しかし、ここでもGoogleさんのルート案内でいくので、もうどんどん中の方に入っていき、住宅の間とか畑の脇とかばかりを歩いて行く。ついには山道でお墓の脇を登りついて、もう風景はきれいなんだが、それを見る余裕も無い。
20141004_img_3472.jpg なんとか天空の湯について、とりあえず入りましょ、と。ここはそんなに人が多くなく、ゆったりとお風呂には入れた。湯船を出て着替えていると、花火の時間。あれ? 1時間早く出発したのに、いつもと同じスケジュールじゃん、と思いつつ、花火を激写。硝煙の香りどころか、ぱらっと燃えかすも降ってくるくらい近くでドンドンと上がって、さすがの迫力。見終わってからは、ほうとう屋で夕食。というか時間遅いのでほうとうしかないし。さて、売店で買いますか、と思ったらもうしまっていた。買えないけれども何があるかを見させてもらって、でもお目当てのものがなかったので、やはり旨いものから売れていく様子。
 あとは駅まで向かって、すぐに着た列車に乗って大月で乗換。もう疲れるし、風呂入ってるし、食事もしたので、這々の体で座ったところで即寝。さすがに今回は疲れた。
 あとあと調べたら、ぶどう祭り会場での種飛ばし大会の参加人数でギネス記録に挑戦したらしく、それの前あおりもあってNHKニュースで放送したし、翌日の社会面ベタ記事にも載ってましたし。結果、891人が参加してめでたくギネス記録に(今年2月の豪雪で、畑やハウスに被害が出たので、なんとか盛り上げようとして企画したみたい)。人が来ないよりは来たほうがいいし、より多くの人に勝沼のワインを知ってもらえれば、となんの縁もゆかりも無いおっさんは思ったのでした。