たとえば、毎年行っているからこその安定感とその上での新しい発見がある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
例によって例のごとく、10月はじめの勝沼ワイン・白州ウイスキーツアー開催。行程こそ当初の「先に白州、帰りに勝沼」を逆にしてますが、行くところはほぼいつもといっしょ。しかし、今年はタクシーを有効に使ってぶどうの丘をショートカット! 以下、激闘の記録!
時はさかのぼって8月。だいたい2ヶ月前ということで、白州のセミナーコースと、湯村ホテルの予約を入れる。人数確定してから、JRのチケットの手配をして、いざ当日。
これまた昨年と同じ、新宿10:30発のかいじに乗って一路塩山駅へ。この時期は、臨時で勝沼ぶどう郷駅にも停まるのだが、あえてパスして塩山まで行くのは、そこからぶどう祭りの駐車場へのシャトルバスがあるから。勝沼駅だと、本数少ないのと、乗れなかったときのリカバーが大変なので、塩山まで行くのがオススメ(もっとも、ハイキングがてら高低差の激しい道路を歩くのが苦ではない、もしくはぶどう娘を見ないのであれば歩いても気持ちいいんだが)。
祭り会場駐車場に降りたときに、大きな水たまりがあるのが気になったが、とりあえずはシャトー・メルシャン ハーベスト・フェスタで、ぶどう娘を見学。そして激写。なんだかいつもより人が増えたような気も…と思っていたら、中世の衣装をまとって参加するという気合いの入ったお姉さんが! しかしピンマイクがあることと、プレスパスつけた人がまわりにいたので何らかの撮影班だろう、と。
いつもは、ここで有料試飲とかするのだが、これもパスしてぶどう祭りのメイン会場へ。ところが、先ほどの悪い予感的中で、前日~朝方までの雨で校庭がひどくぬかるんでいるではないか! 転ばないように気をつけながら、端から試飲していくが、水はけ悪いのか、テント前に水たまりがあったりして、なかなか思うようには進まず。あと、一杯もらって飲み干して次のやつも飲もうと溜まる感じが多くて、たどり着くのも難儀するワイナリーもちらほら。テイスティングはあきらめて、大瓶ワイン中心で攻めることにした。
一とおり見てから、出店を冷やかし、チキンステーキと無料ワインで一息入れて、試飲で美味しかったワイナリーへゴー! 大和に行く途中でちらっと曲がると、グレースワインに到着。白が好みだったのでそっちをメインに、有料・無料併せて15種類くらい試飲。値段の割に美味しいのがあったので、ここもうれしい発見。
そこからは、大和へ向かって、席に着くなり「ビール」と注文。落ち着いてから、いつもの無添加から、押しているのか単独メニューのあったベリー瑛、YASUMASAなどを試飲。タクシー呼んでもらってその間に、2本ほど買って、ぶどうの丘へ向かう。
なんせ山登りをタクシーでさくっと行くものだから、今まで以上に体力もそうだがスケジューリングが楽。ひとっ風呂浴びて、駅に戻っても18時台。しかも10分くらいで小淵沢行きが来るので、ひとまず昨年うまかった店に電話したところ、「現在使われておりません」とのアナウンスが! 「とにかく行くんだから」と、まず列車に乗ってから考えることに。とはいえ、現地をぶらついても、「近場でよさそうな店あるから、そこにしましょ」という店はいっぱいで、その向かい側にあった店はあきらかにがらがら。腹が減ったのでしょうがなく入って、ぴりっとしないものが来てオーダーもそこそこに席を立つ。話の流れで駅近くのホルモン屋に入っても、なんだかくるのが遅いので、元々の疲れに加えて、ここ最近の鼻風邪っぽいのもあわさって、テンションが激低。鎮痛剤飲んでごまかして、コンビニ行って缶ビールを買って、タクシー拾って湯村ホテルへ。
荷物を置いて、大浴場で暖まり、ワイン持ち込んだ組とは分かれて、そのまま部屋に戻って、即布団を敷いて横になる。今度は風邪薬といつものビール酵母あたりを飲んで安静にしていたら、ある程度体力が戻ってきたので、持ち込み組が戻ってから、ほかのワインを空けていく。持ち込み組がダウンしていく中、逆に元気になったので、再び風呂に入り、電気風呂で腰を癒し、小腹が空いたのでカップラーメンを食べ、そして2時くらいに寝る、というタイムサイクルの崩れた初日でした。
2日目。空腹で7時前に目が覚める。しょうがないので、風呂に入ってその足で朝食。お茶碗2杯半がっつり食べて、再び電気風呂へ。だらだらとテレビを見ながら、ここまでの精算をして、チェックアウト。タクシー乗って甲府駅から小淵沢へ。これまたすぐに列車があったので、買い物するヒマもなく、11時5分に小淵沢駅到着。白州のセミナーが14時開始なので、さすがに早い。一応、近場の道の駅で時間つぶすとこまでは考えていたが、案内図を見ると2kmほどらしいのでタクシー乗るのもあれなので、歩くことに。途中、美味しそうなパン屋があったので、そこによったのだが、これまた正解。とにかく安い。この手合いのパン屋だと、単価高くていろいろ買うと2,000円とか行っちゃうのだが、サービスの総菜パンがだいたい100円。ほかの菓子パンなども120円とか。小さめの食パンでも160円と、大変リーズナブル。あれもこれも、3人分も、と買っても1,000円ちょっとだった。しかも美味しい。「ベーカークラスティー」は、また行こうと心に誓う。
木々の中、だらだらとした上りを上り、開けたところで道の駅こぶちざわに到着。ぶらっと売店を見て、足湯につかって、地元の粉を使った「延命そば」を食べ、タクシーを呼んで、待つ間に、荷物を送ったりして満喫。ここでも、出店のスモーク屋「胡桃庵」のサーモンが美味しかったが手が出なかったので、スモークチーズと燻製たまごを購入。夜、家に帰ってから燻たまを食べたが、うまかった。
さて。今日のメイン、白州蒸溜所の有料セミナーへ。とはいえ、人が増えてスケジューリングが難しいのか、昨年とは違って通り一遍の見学でちょっと残念。コンパクトなデジカメも、がしがし撮っていたら、一番いいところで電池切れ。「この前充電したばかりだけど」と見たら、コンパチ品の方を入れていた(純正品も持って行ってたのだが、預けた荷物の中)。そんなこともあったが、座学はいつものようにいろいろ試せておもしろかった。一とおり、というか全部飲んで食べてから、これまたいつものように有料試飲バーにいくと、今まで無かった「白州構成原酒」があったので、それを3種類いただく。ちびちび飲んでいると、先ほどのガイド役の方が来て、いろいろと話をさせてもらった。
ただ、時間が無いので、さくっと買い物して預けた荷物をピックアップしたところ、いつもいた地元の出店が無く、「そりゃ道の駅がこぶちざわ以外にも、信州側と長坂側にそれぞれあるから、そっちで売るよな」と思いつつ、ここでの漬け物とかを楽しみにしてので残念。またタクシー呼んで駅に戻って、車内の酒とか土産物とかを買って、あずさに乗り込んで、今回の旅も終了。
あまり食事をするシーンは無いのだが、実際に駅での乗り換えがスムーズだったので、買うヒマが無かったというのが正直なところ。とはいえ、例年に比べて飲み食いは減らした印象はあるし、水などは持ち込んだから余計に買う機会を少なく感じた。予算も思いの外、少なかったし。前後で降っていたが、当日は土曜は曇りのち晴れ、日曜は晴れと相変わらずの天気っぷりで、大変おもしろかったし、新しい店もよかったので、来年も楽しみ。なお余談だが、先ほどの試飲会場でのガイド役さんに聞いたところ、「冬場の白州も、南アルプスの稜線とかきれいでオススメですよ」とのことなので、冬の白州日帰りなんかも検討中。また新たな楽しみを発見した旅でした。