先週のひどいこと

 たとえば、文具屋と同じく薬局も好きな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 今回はちょっと病気のお話なので、読みたくない人もいるだろうかと。
 話は年度末の先月から始まる。楽天あたりから「年度末決算のため売り切り」とか「わけありグルメ」とかのメールがよく届く。健診も明けていろいろと…ホルモンミックス500g×3を2パック、冷凍餃子120個とか、『タモリ倶楽部』ほか下町ハイボールのキーワードで有名な天羽飲料のエキス黄・赤とかを発注。


 順々に届いたので、5日に午後から風呂に入り、買い物いって、適当に買ってきたニラや春菊、タマネギとかとホルモンを炒めてうどんを入れて、17時くらいから飲み始める(うどんは、主食でありつまみ)。すでに割っていた天羽赤と焼酎をソーダで割ってがぶ飲み。フジテレビ50周年記念の『黒部の太陽』をみながら、酎ハイ作って、フライパンを温め直したりして、だらだらと飲み続ける。気づいたら22時前後(何がひどいって、僕の記憶の中ではダムができてない。それくらい飲んでいた)。だいぶ頭いたくてやってないと思ったけれど、記憶のないまま『アマガミ』をプレイしていた模様(セーブデータがあった)。
 翌朝。頭痛で目が覚めるのはいつもの通りだが、なんか尻に違和感がある。「まぁ、飲み過ぎて痔が腫れたんだろう」くらいに思って、鎮痛剤飲んで出社。いきがてら、ポカリだ、ビタミンウォーターだのを買った端から飲んでいく。
 朝礼の後、昼過ぎに撮影があるので、それまでは機材チェックくらいで時間をつぶすが、どうにも頭とおしりの痛さがとれない。こりゃやばいな、というんで、早めに(普段よりという意味で、夕方ということではない)あがる。夜に風呂場でみてみると、みたこともないような腫れ方していた。早速、webで調べて、「なんだよ、内痔核の第IV期じゃない」みたいな自己診断。手術するしかなく、しかも10日から2週間とかあって、やばいなーと。
 7日。プリントアウトした「この症状にはこの薬」みたいのをみながら、マツキヨへ。けど、いわゆる第2類とかの薬ってレジ後ろにあって、直接手に取れないので、恥を忍んで、「ここらへんの薬、あります?」と紙を見せつつ聞く。「ありますよ」と持ってきたのは『ボラギノールS』。「いや、SじゃなくてAらしいんで」というやりとりのあと、ご購入。種類が違うというのは当然薬剤が違うのだが、薬剤によって対する症状が違うというのが今回改めてわかった。今まで「こっちの方が安いし」とかで買っていたので、目から鱗な気分。
 それからは、朝出る前と夜寝る前に坐剤を入れて、軟膏塗って、座り方に注意して、尻に力入れたりして、なんとかやりくり。発注した円座クッションも木曜に届いたし、薬のせいもあるが、月曜の夜に小指の第一関節くらいあった腫れが、なんとか小豆大にまで小さくなっていった。今でも出てますし、直接当たると痛いけれど、それでも最初に比べたら、まし。
 薬の種類がいろいろあるのはわかったけれど、さっきも書いたように第2類とかそれ以上のものって、「基本は対面販売になる」という改悪がなされている。痔のキャリアは20年以上あるから今更恥ずかしくはなく、逆に「おっさんの尻の話はいいよ」という意味で、あまり人に言うことではないと思っているのだが、それでも薬局のお姉さんに「すいません、『ボラギノールA』(もしくは『プリザエース』)の座薬をください」というのはためらいがある。僕ですらそうなのだから、キャリアの短い方や女性は恥ずかしいと思うし(店員が同性ならまだしも…)、現実的に薬局のスペースには限りがあるので、「10剤入り」しか無いとか、あっちのメーカーのはあるけど、こっちは無いとかが多い。そういったところが「ネットで買う」ことでクリアになるのだが…。
 球団参入時のイメージで「楽天の三木谷ってなんか好かないよね」という人も多いだろうが、それでもネットでの薬販売については彼の方が正論だと思う。こういうこというと、「自分の身体なんだから、ちゃんと向き合って。恥ずかしがっている場合じゃない」みたいにいう人もいるが、それは医者に対してはそうでも、薬売ってるパートの方に対してまでそこまでの覚悟がいるのか、と思う。逆に「全員が全員薬剤師の資格持ってます」とかで、ちゃんと話をして症状にあった薬を売ってくれるとかなら、恥ずかしさも減るのだが。あと、正直言って、値段もネットの方が安いし。
 それにしても、薬局とかドラッグストアーとかって、居ると楽しくなるのはどうだろう。いろいろな英知が集約した商品がそろっているからだろうか。