たとえば、小さなライブハウスに行くのって何年ぶりな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
フェイバリット声優の清水愛(以下、愛ちゃん)が中の人をやっている音楽ユニットがゲストで出る、ということで、恵比寿のライブハウスまで行ってきたのがこの前の日曜日。12時開場って何時起きだよ、と思いながら、週末でもいつも通り(でも10時台)に目が覚める。
だいたい時間通りに会場についたけれど、まだ並んでいた(なんか、イベントとかライブとかで並ぶのが気恥ずかしい。同じ趣味同士なのに、特に仲良くないし、というか知らない人だし…という雰囲気が苦手)のでコンビニで立ち読み。開演10分くらい前に入場してワンドリンクをさくっと飲んでライブでゴー。
今まで知らなかったのだが、感覚的には、だいたい毎月やっている感じで、ホストの歌い手さんとMCゲストとゲストの歌い手さんというメンバーで進行。ホストだ、ゲストだと便宜上分けているだけで、ほとんど同じ曲数を歌って全員でトーク、最後に歌って終了というかたち。ありがちな「ゲストって書いてあるからいったら、ほんとに1曲だけ」ということはなく、十分楽しめるものだった。
なにより、全部持ち歌ではなかったので、僕のようなのは極端にしても「知らない人がいっても楽しめる」ものだった。そのときは、ミニモニ。、松任谷由実、Perfumeなどを歌っていた。と書くと「なんだ、金払って、人のカラオケ聞いてきたのか」と口さがない言い方をするのもあるだろうが、3月上旬の雰囲気にあわせた曲を選んでいるので、楽しませようという出演者の気持ちが伝わってくるので、そんな考えではなかった。逆に懐かしいというか。
もう15年以上前になるだろうが、やはりライブハウスに年4回くらい行っていた時期があって、そのときも全部持ち歌ではなく、開催日にあわせたほかの歌や「一番好きな歌です」的に歌っていたりして、そこらへんのチョイスを楽しむというのもライブの持ち味だと思っている(というか初期の東京パフォーマンスドールなんて、ほぼ全部カバーだしね)。
突き詰めると、茶の湯の世界ではないか、と。茶の湯というのは、茶人が客人を呼んで、壁に掛かった掛け軸や絵、生けた花やその一輪挿し、用意した茶器や茶菓子にいたるまで、ひとつのテーマでくくったり、はたまた季節を表現したりして、茶室を一つの世界として表現し、客人を楽しませるものと思っている。
今回のライブも、出演者が「3月だね」というのを考えて曲を選んで、それを歌っていたので、大げさに言えばそんなことを考えながら聞いていた。まぁ久しぶりだったので、単純に楽しかったです。
それでも貧乏根性からか、ぼうっと見渡しては「ああ、あそこに機材あるんだ」「ワイヤレスは結構多そう」「中二階から操作できるんだ」なんて機材面を気にしちゃったのはご愛敬。