商売柄、メールは結構来る方だと思うし、個人でも日経やZDなどのニュースメールを5誌ほど取っているし、配信日やプレゼントなどをやると、1日で100通を越えることもザラ。普段でも40~50通は来ている。で、当然ウイルスなどももれなく来ている。それでも月に数通だった。SircamやNimdaの時にしても、1週間くらい「毎日、数通来ている」くらいだった。
ところが、今回のBadtrans.Bは、毎日10通以上来る。もっとも、Norton AntiVirusを入れているし、またいちいち聞いてくるのが面倒なので「感染していた場合は削除」に設定してあるから、実害はない。ただ、それでも、何となくいやな感じはある。
昔のDOSベースの時は、ウイルスに感染するというと、ほんとに怪しいor妖しいファイルをもらったとかの時くらいだったし、その当時の「感染する」は、COMMAND.COMに寄生したり、フロッピーやハードディスクをフォーマットしたりするレベル。また、IBM/PC系に作られていれば、98系では割り込みの段階でハングすることもあった。
ところが、インターネットが普通に使われるようになってからは、そういった「あからさまに実害がある」ものから変わってきた気がする。感染していることを外に知らしめることで、信用の失墜というのがメインのような。今回のケースでも「Outlockを使わない(orプレビューの設定にしない)」「IEにはSP2のパッチを当てる」だけでも、だいぶ解消されるわけだが、向こうは「知らない」から感染された訳で、そういう人に「感染されてますよ」「ここに解決方法ありますよ」と教えるのはどうだろうか。結局、対応できないのではないだろうか。
ソフトウェアにしても、ルーターにしても、導入することでパーフェクトに防御できるわけではなく、あくまで「処理できる道具」でしかない。救急箱に薬だのばんそうこうだのを用意しておいておくようなもので、怪我しないことが一番であるし、「あそこいったら怪我しそう」というようなところに行かないのが一番である。
もっとも、「クラック1番、コピーは2番、3時のおやつはうまい棒」な私としては、あまり気にしていないのが実状。