たとえば、旅程にびびって連泊をいれたり、予定を繰り上げてホテルに入ったりした今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
スマホでポストしていたように、夏休みを利用しての大移動。数年越しで高知競馬へ。いつものように、5月の連休明けにプランを決めようとしていろいろと調べていたら、今年はよさこい祭りとコミケの週がかぶっていない。ということは、うまくすればよさこい祭りのないときに夏休みじゃない?と荒く決めての高知行き決定。
会社の夏休みは、例年コミケの前後なので、そこらへんで日程の前後したプランを2つ、3つ考えて、6月中旬。そのプランにあわせてホテルの手配(JRのきっぷは1ヶ月前だが、飛行機とかホテルとかはだいたい2ヶ月以上前には予約は入れられる)。
迎えて8月。高知競馬をメインに、その前後で近場のレース場を巡る日程も決まり、荷物もテストでまとめてみて、量ってみたら、2リットルペットボトルを入れて10kg弱。うーん、重いな。そして旅立つ前日、最終チェックと「そーいや、(初日に移動途中で立ち寄る)園田競馬の無料バスの時間でも確認しておくか」と思ってサイトを見ると、なんだか違和感がある。「うん? 12日にはやらない?」と。そう、先に日程のゆるいプランニングをしたときのものが混じっていたらしい。11日夜発のムーンライトながらやホテルはおさえているから、もう日程の変更はできないので、お隣のボートレース尼崎に変更して出発。
11日。普通に仕事して、帰ってきて、多めに夕食食べて22時前に出発。東京駅でいったん改札を出て、小田原までのきっぷを買って入札。15分くらい前に入線してきたながらに乗車、きっぷとウーロン杯を出して、出発を待つ。定時に発車してから改札を待つが、最近は日付変更をまたいでからやるみたいで、結局小田原過ぎてから改札。その前に飲んじゃうっつーの。
12日。あまり寝られずに大垣到着。いつものように接続の短い網干行きに向かう人たちを横目に、お手洗いいって顔洗って改札出てコンビニを目指すが、結構雨が降っていた。近場のコンビニでは若い衆ががちゃがちゃしていて、なんだか気落ちしたので、そのまま西へ向かうことにする。ここからの目的地はボートレース尼崎なので3時間くらいかかるが、なんだかあまり寝られなかったのと、食事してないのと、雨が降っていたので、見送る方向で出発。
米原から新快速に乗って(というか立って)姫路に到着、ここから相生、糸崎と数分で乗り継がなければならない路線で、ずっと立ったままで広島に到着。快晴。ホテルまで路面電車で5駅だったので、もう乗ることにする。「ICカードが使える」とだけは調べていたが、乗るときにSuicaをタッチしたら「ブー」と普通じゃない音が。車内で調べると、「ICカード(PASPPY・ICOCA)でご利用の場合」と書いてある。逆説的に、Suicaは使えないよ、ということか。両替しようにもちょうど真ん中あたりに乗ってしまって、両替機が遠い(というかデカくて重い荷物をもっているので、混んでいるところをガスガス行くのははばかれる)。しょうがないので、比較的多くの人が降りるだろう原爆ドーム前で降りることにする。平和記念公園自体は、高校の修学旅行で来たことはあって、語りべさんのお話を聞いたりしたのだが、その当時、原爆ドームの補修工事とやらでブルーシートがかかっていたのと、10数年前の日本縦断旅でもホテルから駅へ向かうときにこのあたりを歩いたのだが「ほいほいと気軽に見るものじゃないよね」と少し見たくらいで、まじまじと見たのは初めて。下から見上げたり、橋から撮ったりして向かいの公園に立ち寄ったとき、高校生くらいの男子5人組に声をかけられて、シャッターを押すことになったのだが、手渡されたのはスマホで、その前にも「お前ので撮ってもらえよ。それでシェアしようぜ」みたいなことをやりあっている。時代を感じる。
平和記念公園の平和の灯を見て、平和への想いを強くしてから、ホテルまで20分くらいだが歩いて行く。早速チェックインしてシャワー浴びてから、仕事を1時間半くらいかかって終わらせてから、食事と称して繁華街へ。うろうろして、「飲み放題」を掲げていた居酒屋へ。お魚中心らしく、ひとまず「飲み放題できるって見たけど…」から始まってビールで攻める。「酒を飲む五郎さん」みたいなものだから、お造りセット(先の写真)から食事まで、時間いっぱいまで飲んで食べて、ビール7杯だった。ひっきりなしにお客さんが入ってきて、こりゃいい店だったな、と。
気分よくなったので、2件目へ。まったく見当なく歩いていたら、鉄板の上で肉塊を焼いているお店が目に入る。とりあえず入ってホッピーでのどを潤してから、豚肉のブロック肉を焼いたものを注文。で、ドリンクのメニューを見たら「がぶ飲みワイン(ロック・ソーダ割)」として「白:蒼龍ワイン・赤・大和葡萄酒」と。ここ広島だよね、と思いつつ、両方注文。うん、知ってる味。
もうへべれけで、コンビニよってお茶を買ったのはいいが、もうどうやって帰るかわからずにうろうろ。iPhoneの地図を見ても迷っていて、1時間くらい歩き回って、なんとか到着。酔っているし、疲れているしで大浴場へいくのは危険と判断して、シャワー浴びて即寝。それでも、朝起きたらしっかり荷物の整理をしていたのに苦笑。
13日。ボートレース宮島にいくだけなので、気も楽に、広島駅まで歩いて行くことに。相当かかる。とりあえず駅でうどんを食べてから山陽線で宮島口駅へ。車内も混んでいたが、駅に着いたら改札口も混んでいて、アナウンスで「本日、宮島水中花火大会で云々」と。そりゃ混むわな。数少ない空いているロッカーに荷物を入れて、コンビニでお茶を買ってから、ボートレース宮地へ。するっと外れていったので、これは腹が減っているせいだ、として食事。地元のおばちゃんが作ったうどんとおいなり。そうそう、俺にはこれくらいがちょうどいいんですよ、と。
ずるずると外しまくって、なんとか4レースが当たったのだが、ここから丸亀まで移動するので、そろそろ切り上げるかなぁと思ったら7レースでフライング。こりゃ運悪いわとそこで打ち止めて移動開始。宮島口から岡山、坂出、丸亀と乗り継いでホテルにチェックイン。
シャワー浴びてから早速夜の街へ…といいたいところだが、全体的に寂れているので、近くの居酒屋へ。食事のタイミングがずれているのと、蒸し暑さにやられて、「ビールと焼き鳥丼、あと焼き鳥盛り合わせ」とかぶりまくりの注文。そこそこおいしかったので、大ジョッキに切り替えてから、骨付き鶏を頼んで終了。で、ホテルの周辺どころか、駅からここまでコンビニの姿形がないのだが、居酒屋の目の前にドンキホーテがあったので、そちらでお茶を買う。つもりで、缶酎ハイも買って、部屋で少し飲んで就寝。
14日。ボートレース丸亀はナイターなので、それまで高松で暇つぶし。往年の旅のように、女木島いって海でも眺めるかと思ったら、海水浴場へ向かう人いきれで、きっぷ売り場は長蛇の列。「あと10分じゃ買えないな」と予定変更して、高松をぶらぶら。ひとまず目の前のラーメン屋で朝食のつもりで食券を買ったところで店内を見ると、まだ朝礼をやっていてしばらく待たされる。味はいいが、やはりラーメンは高い。3時間くらいあるので、商店街をぶらぶらして、目についたうどん屋へ。20分も立ってないところで、冷やしといなりをチョイス。再びぶらぶらして、スーパーで涼んで、銀行で下ろして(利用している都市銀行は、四国には支店が2店舗しかなかった…)、なんとか丸亀に戻ってお茶を買ってからボートレース丸亀へ。ナイターといっても、15時から始まって暗くなるのは18時くらい。ひとまずそこまではいないとね、というところだが、まぁ今日も外れまくる。うどんを食べて、腹ごしらえしても外ればかり。こりゃ切り上げた方がいいなと8レースで打ち切って、お隣のオークラホテル丸亀へ。ここではビヤガーデンをやっているらしく、ホテルのビュッフェ料理が食べ放題なら行くしかない。「牛ステーキも食べ放題」とうたっていたが、食感からハラミっぽい感じもあったが、まぁ牛肉には変わりない。プレモルを7杯ほどやって撤収。いきったのでホテルの前からタクシーでドンキへ。よく見たら最終レース後の無料バスがまだあったので、そっちでもよかった…。
再びお茶と缶酎ハイを買って、ホテルでシャワー浴びて、飲んで就寝。
15日。ちと天気が悪いが、観音寺で乗り換えて伊予西条へ。松山方面への乗り換えというのもあるが、アサヒビールの工場があるので、ひとまず降りて、駅前で食べられればそこから松山から宇和島を回って夜には高知に着くが乗りつぶすルート、駅前で食べられなければビール工場併設のビール園でジンギスカンの、どっちにするか悩む。結果、駅前にはコンビニ1件だったので、ビール園へ。待ち合わせブースでちと作業をしてから、11時の開店と同時に入店、「予約してないけど、一人だけど、大丈夫?」と。まぁ大丈夫なので、ジンギスカンコースにするが、メニューには「プラス200円でドライプレミアムも飲み放題」との魅惑的な文言が。もちろんそちらで頼んで、午前中からジンギスカン食べ飲み放題。最初の盛り合わせが着て、すぐにライスを頼んで「ご飯はお通し」状態。ビールを飲んで肉をつついてご飯を口に運ぶ。至福の一時。ドライプレミアムを6杯ほど飲んで終了。
お土産を物色してからシャトルバスで駅に戻って、観音寺、多度津、阿波池田と乗り継いで高知へ。ただ乗換駅では、食事処がないので、お手洗い行くだけ、という感じ。最後の路線が、「単線」「ディーゼル(非電化)」「ワンマン」「1両」と乗りつぶし四天王が勢揃い。その上、「対向列車が遅れておりますので…」「特急列車の待ち合わせで…」とやたら待って、3時間かかった。
なんとか高知について即チェックイン、シャワー浴びてから居酒屋を探すがあまりぱっとしないので、もうホテルの路地裏の店へ。カツオのたたきから炉端焼きを頼んでお開き。結構疲れていたらしくて、ホテルについて即寝。感心したのが、卓上の時計がカシオの電波時計だったこと(ベッドに備え付けのは動いてなかった)。「持ち帰らないでください」というテプラは当たり前だが、今まで40数ヶ所は泊まってきたが、電波時計があるのは初めてかも。
16日。高知競馬がメインだが、こちらもナイターなので、朝食がてら商店街をぶらぶら。らしい喫茶店のモーニングを頼んだら、まぁ値段なり。サラダにゆでモヤシとか、分離しているコーヒーフレッシュとか、どんだけコスト削減なんだが。しょうがないので、割烹の店頭で売っていたお弁当を買って公園のベンチでぱくつく。まだ時間があるので、お土産を物色して、発送。ちょうどいい感じなので、駅から無料バスで高知競馬場へ。
もう10年近く前になるだろうか、ここに「負け続けている競走馬」として話題になって、盛り上がって、ついには映画にもなったりしたハルウララという馬がいた。そのハルウララも馬主(と称するエッセイスト)が権利を牛耳って、勝手に移送して、そのまま競走馬を引退(地方競馬全国協会からの照会に対して返答しなかったため)して、行方がわからなくなっていたのだが、つい先日、千葉の牧場にいるのがわかったという数奇な運命を辿っていたわけだ。
そんなブームも何のその、地方の山奥にある競馬場でレースを見る。ものすごくゲートが近い。地方、中央で10数ヶ所は見てきたと思うが一番近いかも。とはいえ、まったく当たらず。仮に当たったとしても、「三連複260円、三連単450円」みたいな払い戻しばかりで、こりゃやばい。ひとまず食事で、枯れに枯れた食堂でラーメンと焼きめしのセットを注文。もう懐かしい味というより、親戚の家のお昼という感じ。これから盛り返したいが全然かすらず、その後なんとか7レースが当たったので、とりあえず焼きそばを注文。結局ここから当たるわけもなく、ナイターっぽい写真を撮るのをメインにして最終レースも外して、とぼとぼと無料バスへ。市内に戻ってからバス停近くの焼き鳥屋で夕食。ここは意外とおいしかったので、カードが使えないながらもいい店かも。
17日。この日は移動日なのだが、朝5時にチェックアウトして、例の四天王列車で阿波池田へ。対向車とか特急が少ないのか、2時間半くらいで到着。ここからは、琴平、坂出、岡山と乗り継いで、ホームのうどん屋で朝食。再び、播州赤穂、網干、大阪、加茂、亀山と関西本線経由で名古屋へ到着。口コミでは「まるでカプセルホテル」とかいわれていたホテルへチェックインして、「確かに、カプセルレベルの設備だわ」と思いつつ、シャワーを浴びてから、食事。
久しぶりにお店がいっぱいなエリアなので選べる幸せをかみしめながら、コンビニでお金下ろして、ローカルフードのスガキヤで食事してから、焼き鳥屋で飲みまくり。調子よくなったのでホテルへの帰りしな、テーブルのコンロで魚を焼ける店で、男前ジョッキを2杯(ビール1リットルのやつ)。へべれけになってコンビニで缶酎ハイを3本も握って、ホテル戻ってからも飲もうとした様子。少しこぼしたのと、スナック菓子をほとんど食べてない状態で就寝。
18日。昨日はひどかったなぁと思いながら、荷物を最終チェックして、チェックアウト。今日は名古屋競馬なので、駅からあおなみ線で移動。少し歩いて入場して2レースくらい見てから、腹ごなしできしめんとおにぎりをチョイス。1時間くらいしてから昼飯としてカツ丼とラーメンのセットを食べたら、5・6レースと連続的中。こりゃいいや、と思ったらそこから外れ街道。もう写真を撮りまくって、なんとかする。
最終レースまで見て目の前のコンビニで飲みきったお茶を補充して、あおなみ線の時間がぎりぎりなので小走りで駅に戻る。1分くらいしか走ってないのに、ホームへの階段では足がもつれる感じだし、乗ってからも息が上がったままだしで、運動してなさを実感。名古屋駅で荷物をピックアップして、あとは帰るだけ。豊橋、浜松、熱海、東京、秋葉原と乗り継いで本八幡到着。すでに日付は19日。自宅出てから戻るまで、実に丸7日以上とは、今までで最長かも。
1週間の大移動では、食費・諸経費62,609円、交通費18,590円、宿泊費24,950円、賭代23,200円で払い戻し12,280円。例年に比べて少し安く収まった気もするが、おそらくコンビニがなかったことと、食事の回数が少なかったことのせいだろう、と。「ATMがないから、お金下ろさない」→「だから、使わない」という感じか。あといつもなら移動日はコンビニのおにぎり、それ以外は牛丼屋で朝食を食べるのだが、それがなかったこと(そもそもコンビニでお茶と缶酎ハイ、つまみしか買ってなかった)もあるかも。なにより、連泊を2回入れたので、ホテル代がおさえられたのも大きいかも。
これで、念願だったところはいけたので、あとは全国のレース場を巡行するだけ。とはいえ、オートレースは廃止だの、民間委託だのといわれているし、各地競馬場も検索ワードで「○○競馬 廃止」が上位に出てくるくらいだから、余談は許さない。このペースで何年かかるんだか。