たとえば、例年の恒例行事になるのもどうかと思う今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
春先に恒例となりつつある、温泉合宿。1年~2年くらいの長期スパンの方向性などをブレストするのだが、今回はちとスケジュールがつまっていたので、なかなか場所が決まらない。絶対条件が「和室8~10畳くらいで、LANがあること」で「できれば1人1万円以下」を追加して探すこと数日。「もう、いっそ上諏訪でいいんじゃない? 横笛もあるし」ということで決まる。
当日は、新宿から特急で上諏訪へ2時間ちょい。軽く食べて飲んで打ち合わせているうちに上諏訪到着。駅のホームで少し肌寒いところの「信州きたなぁ」感で盛り上がる。歩いて20分くらいなので、ぶらぶらしながらホテルにチェックインして荷物をほどいて、ひとまず温泉へゴー。とはいえ、ほんとに保養所クラスの建物なので温泉感は少ない(元々、諏訪のあたりはそれほど臭いも強くないし、濁っているわけでもないので余計に)。はて、お隣のコンビニで飲み物なんかを買って、お仕事開始。
夕方に「甘い物がないねぇ」ということで再度買い物に行くと、なんとそこにあるケーキ屋が実は有名らしいということで、芸能人もおすすめのチーズケーキを購入。戻ってから再び打ち合わせて、夕食を挟んで、再び打ち合わせ。夜の22時くらいにそろそろ打ち止めにして、2回目の温泉へ。上がってからは、ビールで乾杯、テレビをだらだら見て結果3時くらいまで、自販機で買っては飲み、飲んでは自販機に向かうダメな連中。
明けて二日酔いのまま朝食を食べて、「いっそ2時間ほど寝ます?」と二度寝。レイトチェックアウトでよかった。なんとか温泉に入って、出歩ける状態になってからチェックアウトして、諏訪湖をぶらり。そのうち雨が降ってきたので、養命酒の作った食のセレクトショップ(みたいなところ)で、少し雨宿りして、近いところにある間欠泉センターへ向かい、ポンプで調整した間欠泉を見て、さらにその向かいにあるタケヤ味噌のショールームで再び雨宿り(豚汁がおいしくて、ついには味噌を購入)。もう、風は強いわ雨脚は弱まらないわで、少し困っていたが、小1時間もしたらなんとか歩いて行けるくらいにはなったので、近場のそば屋で昼食。出る頃には雨もやんだので、やっとこさ本日のメイン、酒蔵巡りへ。
駅のロッカーに荷物を入れて、20号を南下。10分も歩けば最初の蔵が見えてくるが、一番遠い「宮坂醸造(真澄)」を目指す。もう、スタイリッシュで観光客は飲まない奥さんも含めて喜びそうな品揃え。「清酒」ではなく「SAKE」な感じ。ついで「本金酒造(本金)」に入るが、こちらはご家族でやっているようなこじんまりとした蔵で、少し酸がきついので冷やで飲むにはつらい飲み口。そして本命の「伊東酒造(横笛)」。こちらは上野に事務所があった当時、駅の近くに立ち飲み屋があって、食事や酒がよくて、よくよく聞くと酒蔵の直営だというので、通っていたのだが、それが今再び口にできるので少し感動(お店自体は、まだあったのだが、なかなか足が向かない)。初めて酒を購入して、意気揚々と「舞姫酒造(翠露)」に入ると、本金とは違ったこぢんまり感。高いのは開けられないとのことだったが、翠露もなかなかおいしかった。そしてショップが大きい「麗人酒造(麗人)」で締め。こちらはセルフで飲み比べできるし、種類も多いので、カップルが張り付いていたのが印象深い。さすがに5軒目で、20種類くらいは口にしているので、新酒をメインに試飲して後にする。
さて。帰りの列車が19時台なのに、今時点で15時半。勝沼のように、うんちくで飲めるかと思ったら、意外とさくっと終わってしまった。いっそ諏訪大社に行くかと、駅前の観光案内所で聞くと、「下諏訪で降りてまっすぐいくと、レンタルサイクルがあるので、それで1時間くらいで回れる」というので、それに乗る。一駅進んで、電動アシスト自転車を借りて、坂道もすいすいと行って、諏訪大社の下社春宮・秋宮を見学。確かに1時間くらいで終わる。ありがとう、電動アシスト自転車。
上諏訪に戻って、お土産を買って、名物の味噌天丼を食べて、ちょうどいい心持ちで、ホームにある足湯で疲れを癒やす。そして帰りの列車では眠りについて、新宿から乗り換えると、さすがに暑い。標高差を実感。
灘や伏見の大手酒造の併設ショップや観光スポットはみたことはあったが、いわゆる地酒の蔵を見たのは初めてで、それこそウェルカムなところから、周りがやってるから受け入れるけどなところまである意味メリハリがあっておもしろかった。そして水はほぼ同じだろうし、米もそれほど変わらないが、あれほど味の幅があるのもお酒のおもしろいところ。こりゃ、飲み助じゃないと楽しめないけど、おもしろスポットを発見という感じでよかった。