たとえば、年のせいか飲むと時間を忘れる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
先週の話だが、おなじみのT氏から連絡が。なんでも「地ビールの珍しいのが試飲できるので、いきましょう」とのこと。なんでも、原宿のノマドっぽい場所で、飲むらしい。夕方からなので行こうと話がまとまる。
当日、サーバーの入れ替えで事務所作業。それ自体はつつがなく終わり、集合場所の原宿駅に向かう。妹の結婚式で来て以来だし(4年ぶり)、その前となると、もう10数年降り立たない駅である(どちらかというと、代々木のほうが多いかも。10年で4回くらいだが)。おなじみS氏と合流して、会場場所のノマドっぽい店に向かうとまだ準備中。開場15分前だから、勇みすぎか。
お手洗いを借りて、なんとか17時になったので一番乗りで入れてもらい、人が集まるのを待つ。どうにも開催決定自体が急で、その連絡もtwitterやメールくらいだったらしくて、都合30人くらいしか来てないようで。
会の趣旨としては、「日本では珍しいカスク・コンデションを楽しみましょう」という内容。ビール評論家の方をゲストスピーカーに、セミナーっぽくお話を聞いたわけだが、はて「カスク」とはなんぞや、といえばウイスキーのそれと同じく「樽」の意味で、イギリスのクラシカルなパブではいまでもそうやってサーブしているそうだが、特徴として「醸造所から出すときに、酵母を取り切ってないので、樽の中でも発酵が進む」「(いわゆる生ビールのように)樽にガス(二酸化炭素や窒素)を送り込んでその圧でグラスに注がずに、手こぎポンプでグラスに注ぐ(今回は重力でそのまま注いでいた)」とのこと。それゆえ空気孔を開けたり閉めたりして、ちょうどいい飲み頃にお客さんに出すのだが、本国でもそれができる人が減ったので珍しいし、日本ではまず目にかからないだろう、ということだった。炭酸を入れないので、プチプチ感はほぼ無いのだが、それ自体の味…麦だの、酵母の風味だのがダイレクトに味わえるので、いつもは神田の地ビール屋で喜び勇んで3~4杯飲むわけだが、それとはまた違ったおいしさ。
一応、評論家の方の解説を入れてセミナーっぽくしていた(それを免罪符に場所を借りたり、ビールを提供してもらったりしていると思う)ので、一杯50mlくらいだし、フードも、「握り拳くらいのマフィン(甘い)」「直輸入のポテチ(おなじみのプリングルスではなく)」「これまた輸入物のソーセージを軽く焼いて」「小ぶりなメンチカツサンド」「ミックスナッツ」あたり。まぁビールは200円だし、フードもマフィンとソーセージが200円であとは100円とか150円なので、下手な学祭の出店より安い。
17時開場で、最初のうちこそビールをもらうのに並んだが、そこそこ味があってプチプチ感がないものなので、ぐいっと飲むわけでもなく、そもそも冷蔵でサーブされておらず、時間がたってもまずくはないので、だらだらと過ごす。確かにイギリスのパブで、「パイントを1時間かけて舐めるように飲む」なんてこともできるわけだ。
気づけば、ノマドっぽい雰囲気な方々はおらず、吉田類っぽい雰囲気な連中しか残ってない(我々も含めて)。結局、15種類あったのを一通りのみ、「このタイプは、スタウトが合う」との判断で、スタウトラリーを開催して、残高から思うに20杯以上は飲んでいた模様。21時の閉場までビチっと飲んでお開き。
が、しかし、フードの空振り感から、「どうします? どこか行きます?」と相談して、中野の炙谷に。御茶ノ水の先となると、結構時間がシビアな物だが、まぁ飲んでしまえば吹き飛んでしまうので、結果津田沼行きにも間に合わず。いつぞやにもお世話になった、神田の白木屋のオールナイトコースでなんとか時間をつぶす。もう、この年でオールとかつらいのよ。
そんなこんなで、土曜は丸つぶれで日曜も半分は何もできず。頒布会もふくめてお酒はあるものの、末廣さんから1月に届いたときには、福山遠征の後遺症か、食が細くなってて酒なんてとてもとても…状態だったので、そちらも手をつけられず、初詣の帰りに買った青森の地酒含め、福山の土産ものやいただいたのも含めて、日本酒が3升分くらいある。酒って貯まるものなんだなぁ。