たとえば、『北斗の拳』のようなことが実際に起こるんだなぁ、という今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
自宅のほうでは、「揺れてる」と思うような余震の数は体感的に減ってきているが、ご存じのように14日から計画停電が行われ、実際に停電することがある。オイルショック以後に生まれたので、電気なんてあって当たり前、天災での停電も数回しか覚えがなく、停電自体も東京電力の工事かビルの法定点検くらいしか思いつかない。外は明るい日常の中で、朝の食事していて何とはなしにつけていたテレビが突然消えるわけである。ハリウッドなら、ちょっとしたホラーかサスペンスだ。
実際、元々ドライヤーとかアイロンはないし、エアコンも昨夏の猛暑でつけた程度で冬場はいつも使わず、IHヒーターも鍋をやらない限り使わないし、電子レンジにいたってはコードを抜かれて食料の保存庫になっているていたらく、家の中にあって一番電力使うのはたまに使う布団乾燥機、その次は冷蔵庫、というのが普段からの生活なので、影響は軽微中の軽微。
それでも、急いでLED懐中電灯とか、それ用にエネループの単4を買ったりするわけだから、普通の家庭、特に子供やご老人のいるところは輪をかけて不安になるだろうし、要介護者や吸入器なんかを使っている方なんてのはそれこそ生き死にの問題になってくるとは思う。
また、スーパーが、「午前中停電なので、昼から営業。夜は節電に協力して早く閉めます」とか、「午後に計画停電が予定されていますので午前中のみの営業とさせていただきます」なんて感じで、まぁ買い物ができない。物流が滞っているのもあるけど。普段は、仕事の帰りしな、21時台に寄っていくわけだが、ここ1週間では空いている気配は無し。コンビニに至っては、雑誌以外はない感じだし(夜はね。昼間はある程度あるけど)。
ということを、小岩在住のS氏に言うのだが、信じられない様子。近場のスーパーはさすがに24時間営業はとめたが開いてるし、商品もある、というのだ。早速、和民に行く前に寄ってみると、明かりはついてるし、商品は山積み、野菜も肉も売っているではないか。さすがにパスタやラーメン類は、ぽつぽつとしか在庫がなく、牛乳や納豆などの日配品は売り切れだったが、それにしても、である。川を挟んだ、駅でいっても隣駅の地区でこうも違うとは。もう、頭の中は『北斗の拳』のシーンがリフレインしておりました。
とはいえ、「できることを、できる人が、やればいい」というスタンスなので、大金の寄付はできないが、節電に協力して、備蓄のパスタを食べ、足りなくなっても通販で発注して、なるべく近場の店では買わないようにしているし、落ち着いてきたら東北地方の産物とかお酒を買うつもりではいる。今はもちろん必要だけれど、半年後も、3年後も、復興の手助けは必要だと思うし、ちょっと買い物するくらいだけれど、それが手助けになればいいなとは思っている。