Go to Aomori

 たとえば、鉄オタなのに、車両に興味がない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 東北新幹線が、八戸から新青森まで延伸して、3月には新型車両も登場、あまつさえ指定席券がものの何十秒で完売なんてニュースがありましたが、それにつられて八戸に。
 というのも、青森の八戸にある八食センターという、まぁ屋内版のアメ横のような観光市場があって、ついでに新幹線も八戸まで行くことで、「日帰りで八食センターに行く」という格安パックが発売されたのを何かで見て、「行きたいねぇ」なんていつもいっていた。ただ、朝8時台の東京発に乗って昼頃着いて、2~3時間センターをぶらぶらして、買い物して帰るというのもねぇ、というところで見送っていた。


 今月頭、事務所の法定点検で停電するため、サーバー類を停めに朝早くからいったわけで、そのときに「これなら、8時半とかの新幹線も乗れるんじゃね?」ということで、早速ツアーに申し込むことに。あいにく、その週末のは空いてなかったのだが、翌週はなんとかいけるので、19日に行くことに決定。
 それから、昨秋、使わないからうっぱらったコンパクトデジカメの代わりに、デジ一眼を持って行くか、それとも買うかと思っていたところ、そーいやレンタルカメラという手もあるな、と会員登録だけしてあったサイトをのぞいてみる。が、3泊4日で1,000円くらいなのだが、送料が1,200円とかかかるので、高いなーと思っていると、「なんでもレンタル、dmm.com」というCMを思い出す。そちらをのぞいてみると、4泊5日で1,480円ながら送料はサービスされていて、あまつさえSDカードはプライバシーのセキュリティのためか、無料でつけてくれるという。早速申し込んで何日かしたころ、「そのモデルが貸し出しできなくなったのでキャンセルしましたが、DMMのチケットを500円分つけるので、ご利用ください」というメールが。そのまま、違うモデルを予約して即、チケットを使ったので、なんと1,000円を切る値段で借りられた。届いたら届いたで、「ただいまメモリアップキャンペーンで、2GBではなく4GBのSDカードをおつけします」って。いくら安くなったとはいえ、買えば5~600円はするので、ほとんどワンコインで借りられたことになる。こりゃお得。
 ただ、注意するのは、「発送日と返送着荷日も込みで5日」なので、今回のように土曜にめいっぱい使うつもりで金曜に受け取るとなると、木曜発送~月曜必着となり、また本人受け取り認証で、実質自宅以外では受け取れないから、ばたばたするのがいやなら、もう少し長めに借りた方が、延滞料金払うより安い感じなのでいいかも。
 さて当日。早く起きなきゃというせいか、浅い眠りのせいか、朝6時過ぎに目が覚めてしまう。途中で食べるつもりで、家に食料がないから、しょうがないので7時半とかに出て向かっても、8時10分くらいには東京駅に着いてしまう。56分の新幹線なのに。八重洲の地下街もやってないし、地上に出たらなんとかなか卯と吉野家が見えたので、とりあえず朝食。そしてコンビニで立ち読み。うかうかしてたらもう40分過ぎていたので、さっさと改札から入ってホームに向かうと、乗る車両の反対側っぽく、延々とホームを歩くことに。途中の店もやたら混んでいるので買えずにいると、もう50分を超えた頃。S氏と合流して、席に着く。
 とりあえずは、ノートPCとWiMAXルーター出して、打ち合わせ。仙台過ぎるくらいまでやって、なんとか終了。WiMAXが大宮超えるくらいまでしか使えず、また途中もプチプチ切れるのがネックだった。そこからは、キリンフリーで飲んでいる気分で、八戸到着。
 ホームに降りた瞬間に、「寒い」と一言。ちょうどのぼりも到着したので、乗降客数が多い上に、また在来線に乗り換える人は、自動改札ではなく有人改札を通らないといけないのに、注意書きを読まずにきっぷを入れる人が多数。その都度、駅員に「きっぷが出てこない」というので、めちゃくちゃ混んでいた。こっちは、ここで出ちゃうので、駅員に説明している人を押しのけて、シャトルバス乗り場へ。
 こちらは、温泉宿へ行くマイクロバスなどが止まっていたが、どうもそれに乗るのは、こちらを含めて2組、計7人だけらしく、時間も何もなく乗り込んだらすぐに発車となった。なったが、ほかの5人組はすでに飲んでいるらしく、かなりできあがっていた様子。半分ほど減った一升瓶を片手に早速飲む始末。見かねたのか、「そちらのお二人もどうぞ」と缶酎ハイをくれた。安いPBの味がしました。
 バスに揺られて30分もすると、青森屋という温泉ホテルに到着。国民宿舎とか、半官半民のとりあえず温泉掘っちゃったから的な設備を想像していたのだが、全く立派なホテルでびっくり。フロントで説明受けて、12畳ほどの部屋で休憩できます、と案内されたものの、あの軍団と一緒だと気疲れしちゃいそうなので、風呂場に早々に向かう。が、こちらも想像以上で、大浴場に露天風呂、しかも露天風呂のまわりには池があってコイを放っているではないか。池の向こうには滝もあり、そこそこのぬるさの強アルカリ泉でお肌すべすべ、これで1,200円くらいなのだから、安いよなぁ、と感心しきり。
 ひとっ風呂浴びてから、併設の食堂(といっても、お土産エリアとかのフロアなので、こじゃれた居酒屋風)で、食事券を出して昼食。お土産を冷やかして、ここからが本領発揮。今回は八食センター+温泉のコースで、温泉宿自体は、2時間半ほどいられるのだが、正直それだと八食センターに1時間半もいられないので、温泉→食事を1時間で済ませ、歩いて5分程度の三セク線に乗って戻ることを計画。フロントに言って、「電車で戻るから、戻りのバスには乗らない」と伝えて、青い森鉄道の三沢駅を目指す。15分ほど待って、きた電車に乗って、30分もすれば八戸到着。そこから循環バスで八食センターへ。
 ここは先にも書いたように、いわゆるアメ横というか、築地場外というか、そんな魚介類、加工品中心で地場の名産品を扱ったショッピングエリアと飲食エリアがあり、ショッピングエリアには、なんと「七輪村」という、角七輪で炭火で、そこらへんで売っている魚介類を焼いて食べるエリアが併設されているのだ。早速場所の確認がてらぶらぶらしていると、まぁ安いこと、安いこと。またすでに15時を過ぎていたので、いわゆる一般の観光客はおらず(宿に向かうんでしょう)、すでに値下げ感がちらほら出ていてお得なことこの上ない。その七輪村でも、「ここで売っているものは、酒でも寿司でも持ち込んでOK」という説明を受け、テンションの上がる一行。まず地酒をチョイスして、寿司、刺身、貝類はさばいてもらって、好物のイカやホッケをチョイス、持ちきれないくらいを運び込む。
20110220_p2190038.jpg 生ビールだけは、七輪村で調達してまずは乾杯。ホッキ貝やホタテ、ハマグリを焼いてぱくつき、寿司をつまみながらカキ、エビ、ホッケ、イカと一巡してから、S氏が再度の調達。その間、こちらはヒマなので、刺身でも食べようと思いきや、醤油皿がないので、ハマグリの殻を再利用。戻ってきたところで、地酒を飲んでいるところに、先ほどの5人組がふらふらとやってきた。風呂場では3人くらいしか見えなかったが、今回はさすがに5人いたので一安心(?)。
 2時間をみっちり使って、特に貝類を堪能して、お買い物。さすがに店じまいしているところが多く、逆に「残っているので、もう1パックおまけ」的なお得感もあって、大満足。駅へ向かうバスはない時間(たぶんここがネック。センター自体は18時閉店だが終バスは17時ちょいすぎ)なので、タクシー捕まえて八戸駅へ。一応、駅そばの土産ものやホームのニューデイズまで見回したが、当然田酒はなし。
20110220_p2190048.jpg ここからは、新幹線乗って帰るだけなので、一応写真を撮る。さすがに、ホーム入線なのに、ぶれるくらい速い。センターの店じまいがちょっと早かったので、まったく買い込めなかったが、それでもたらふく食べて概算で2万円とは大変お得。惜しむらくは1~3月限定なので、また来年?というところか。まぁ、金券屋で往復買っても3万だから、フリーで行くのもいいかもね。