たとえば、四捨五入して40代でも、新しいことをできる喜びな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
「仕事とは何か」ではなく「仕事は何か」と聞かれれば、「サーバー管理」と答えるのですが、まぁIT関係はまだしも、PCに精通していない限り、それだけで意味がわかる人は少ない。たまにあう両親ですらそうなのだから、何年ぶりかにあう親類などには、まず話が伝わらない。かみ砕いて、「インターネットのホームページを見るときに、そのホームページを置いてある”大きなパソコン”の作業」というのだが、それすらも…。
そんなこんなで。2回目のリストラの後、ありがたいことに2ヶ月分の退職金をいただいて、田舎に引っ込んだときのこと。CATV常時接続から、PHSが一番速い、という環境で、ネットの接続まわり考えた。とりあえず、回線をINSにして、秋葉でNECのAterm IT55DSUというターミナルアダプターやS点ユニットを1,000円とかで買ってきて、接続。もう、その時点でも5年前の接続環境だし。その後、Air-H” PHONEでプチ常時接続(32k)、もうちょっとしてフレッツ・ISDNがサービスイン(64k)して、引っ越すことになるのだが、回線を考えたとき、ついでに分散していたサイトの統合も検討した(サイトの容量が10MBとかだったので、2カ所借りて、メールとサイトで分けていた)。
そこで、いっちょ勉強がてらレンタルサーバーを借りることにしたのだが、そこのOSがFreeBSDで、年1万円だったか。1回更新して、2回目のときに、さくらインターネットが「個人向けサービスを始めました」(それまでは、法人向けサービスだけれど、個人でもいいよって感じ)ってんで、さらに安く年5,000円くらいだったので、そちらに乗り換えて今に至る。ちなみに、そちらもFreeBSD。
紆余曲折あって、2004年の秋口にS氏の仕事のサーバーを立てることになったとき、比較的早くサービスインできたのは、偶然とはいえそんな下地があって、なんとなくわかるレベルだったからだったのは幸い。
とはいえ、Google先生に聞いても、最近はBSDの回答は少なく(思うに、BSDは系統がしっかりしているから、コミュニティをちゃんとおさえてればわかるんだろうけど)、どちらかというと、ubuntuかCentOSのほうがやりやすいので、あとからたてるサーバーはCentOSで固めていった。
そんななか、「ストリーミングがしたい」というので、WindowsServer2003を買う話になり、一応作業をする。IISは無し、という限定された環境なので、これもほんとに資料がなかった(たぶん、MS含め3カ所くらいを見て、本1冊買ってサービスインした覚えがある)。そちらはそれっきり、たいしたこともせず、アンチウイルスを更新し続けて、無事に動いている。
そして、このたび、構想数年、キックオフから半年、プログラミング(俺じゃないけど)は4ヶ月くらいという一大プロジェクトがなんとかサービスインできそう、というところまできた(前振り長いなー)。
こちらは、サポートのこともあったので、WindowsServer2008になったのだが、本格的にIISから設定しなくちゃならないので、困った限り。年取ると新しいことって、単純に覚えにくく、また今までのが通用しないのでやりたがらないのだが、そんなこともいっておられず。
初めてのVeriSign(今までは、管理ツールとSSHに公開鍵でログインするから、自前認証したくらい)に、初めてのIISとわからないことだらけ。なまじGUIの方が、見る範囲が広いので疲れる。こう考えると、webminってよくできてるなぁ。
特にSMTPサーバーの扱いが、まったく違ったのでそれだけで1日かかりっぱなし(結局、メールボックスサービスを提供するイメージではなく、単純に「システムからエラーメール出せれば楽だよね。メールサービスはExchangeも買ってね」的な概念なのを把握するのに時間がかかった)。
それでも、体感してわかったので、Linuxを触っていたおかげでの「サーバーの勘所」とはまた違った勘所が蓄積されたのでは、といい方に考えている。車の運転だと、標識だの、ハンドルやアクセルやブレーキだのは、教習所で習うけれど、車幅感覚や挙動だのは実際に運転しないとわからなくて、蓄積されていけばある意味で「安全運転できている」ということに、感覚として近いようにも思う。雨天で路面が滑る(あまつさえ、ハイドロプレーニング)とか、ブレーキロック、高速でハンドル切るとよれるなんてのは、ほんとに座学ではなく体験しないと怖さってわからないものだし。
まぁ、なんとかいけそうということで、仕事始めからこちら、初めてのお休みとなった日曜でした。