女子プロ野球

 たとえば、のべつまくなしに飲んでるから体重増えてもしょうがないなと思う今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 連日のイベント飲みで恐縮だが、月曜(30日)に女子プロ野球を見に行った。
 ご存じのように、日本にはいわゆる「プロ野球」としての、NPB(セ・パリーグのアレね)が長いことあり、またNPBのOBリーグ(マスターズリーグ)が出てきたのだが、2004年の球団再編のあたりで、四国アイランドリーグが発足、その後も信越リーグとか関西独立リーグ、はたまた関西リーグから抜けて新たなリーグを発足するなど、「プロ野球」としてはリーグが増えてかまびすしい(正式名称は、チームの加入・脱退とか、地域が広がったなどで変わってますが)。


 昨年、関西独立リーグにナックル姫として、吉田えり選手が加入して、「男子と同じチームでプレーした日本初の女子プロ野球選手」(女子プロ野球自体は1950年代にあったらしい)として話題になったのは記憶に新しいところ(練習面、給与面で厳しい運営だったので、それだけが理由ではないが、同年で退団し、今はアメリカ独立リーグにてプレイ中)。それらに触発されたのか、京都と兵庫をベースに女子だけのプロ野球リーグができて、2チームながら試合をしているわけです。
 で、それが先週西武ドームで、昨日神宮球場で試合をする、というのでいってきたわけでした。
 会場もルールもプロ野球だが(見た目で違うのは、金属バットの使用かな)、いかんせん人数が居ないので、スターティングオーダーがほとんど変わらず、また外野にいた選手が後半ピッチャーをやったり、使用するバットといい、非力ながらがんばる姿といい、高校野球に近い印象を受けた。
 同行のS氏共々、行く前こそ「しょぼかったらどうしよう」「途中で出る?」みたいな話もしていたが、意外と試合として面白かったので、、結局最後まで見ることに。
 「ヒーローインタビュー…じゃなくてヒロインインタビュー?」と思っていたら「シンデレラインタビュー」と呼称していたので、そこらへんも女性チック。それよりも感心したのが、そのインタビュー中でも、負けたチームやほかのプレイヤーがスタンドにきてゴミ拾いしたり、ファンとふれあったりしていて。スタンド出てからも、気さくに握手したりサインしたり、はたまた写真一緒に撮ったりして、「ファン第一」という改めてプロとしての自負、自覚を見た気がする。
 まぁ、2チームしかないので、常に同じ組み合わせだし、メンバーもほぼ同じで、どうだろうと思ったが、逆に考えれば、サッカーで言うところの「なんとかダービー」とか、MLBで言うところの「サブウェイシリーズ」とかを毎回やっているようなもので、「おらがチームを応援する!」という意識付けがはっきりするので、いいのかも。なまじ「リーグだから奇数じゃダメだし、4チームでしょ」と最初から広げすぎて、厳しいリーグはいっぱいあるわけで。
 それと、スタンドは好事家ばかりかと思ったら、思いの外女の子の観客…もちろん家族連れがメインだけれど、軟式やソフトをやっているっぽい4~5人のグループなんかをよく見かけた気がする。将来的な展望を見せてあげられるという意味でも、このリーグにはがんばって欲しいところ。
 思いの外、面白かったので、関東にも2チームで発足して、夏休みとかポストシーズンとかで、相互に行き来するとか発展があれば、気軽に見に行けるのでいいなぁ、とも思ったりした夏の日でありました。