ご臨終

 たとえば、セーブデータ飛ぶなんて『ルームメイト』以来な今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 臨終とか、往生とか、おくりびとなんて物騒な単語が出てきたが、往年の名女優の話ではなく、『アマガミ』のセーブデータの話。発売日に届くように発注してその晩から遊び倒し、全キャラクリアは比較的簡単で、都合1ヶ月くらいで終わってしまった。そこからは「全マップ埋めるぞー」的に、1日にゲーム内の1日を進める感じで毎日プレイ。実に7ヶ月も同じゲームを遊んでいた。もう、修験道の百日行かと。そんな中、ついに昨晩、例のシステムデータフリーズにぶちあたった(かいつまんで説明すると、既読の台詞が2100~2500あたりでセーブすると、次回起動時にシステムデータをロードしようとしてフリーズするもの。現状ユーザー側での復旧は無理で、メーカーにカードを送ると、ある程度の既読を削除してくれるという噂)。


 フリーズ現象自体は、小耳に挟んでいたのだが、何ヶ月も前の話ですっかり忘れていて、あたったときには「うぉ!? そーいやそんな話が…」と思い出してもあとの祭り。一応、プレイデータの回復はできるらしいが、ギャルゲーの途中セーブなんてたいした価値はなく、せっかく埋めたアルバムと既読データが飛んでしまえば、やり直すしかない。
 決して、「今までの時間を返せ」とはいわないが、やはり行動マップや会話マップでわざわざ履歴が残りそれがわかるようなシステムを構築した以上、埋めたいのが本音で、それをやり直すのがちょっと面倒。ベスト版でて、旧データを引き継げればいいのだが。それまでは、リファイン版も買ったけれど遊んでない『キミキス』でもやってますかね。
 とはいえ、かつてはサターンの『ルームメイト』で、やはりセーブデータが破壊されるのはまだしも、メモリ領域全部がエラーになるので、ほかのゲームも道連れにするというバグがあって、難儀した覚えがある。メモリーカートリッジを用意して、そっちに退避させるのがセオリーだったが、普通に買うと高いので悩んでいると、そのうちカートリッジ同梱の『ときめきメモリアル』限定版が投げ売りされていて「そっちを買うといいよ」とおふれがまわってきたので、それを買い込んだりして。そうすると今度は、サターンの拡張スロットの接触が甘いとそっち側が飛んで、またもや難儀したり。はたまたWindows95なのに日数を長いこと遊ぶ『リトルラバーズ』なんてのも、今度はOS側が不安定になってゲームが落ちたり、OS再インストールが多くて閉口したり、というようなことも今では懐かしい思い出。