水樹奈々コンボ第3弾。嘘です、基本的にフルボイスじゃないし、メインヒロインじゃないんで。最初の2ヶ月くらいは、時々しかしゃべらないのでてっきり焼きミスかと思ったくらい。でも落ち着いて考えれば、そんなに重要度高くないからバックアップじゃないし、そもそも黒ディスクだったし。
その少女漫画然としたキャラクターデザインと色鉛筆風味の色づけから、ビスコのPS「エラン」やアグミックスのPC「RINNちゃんの事件簿」「私立探偵MAX」シリーズなんかを思い出しちゃいました。またゲームの方は、1996年にHybridでアキバのcubeあたりで3,800円くらいで売られているディレクターで作ったようなゲーム、もしくは1,980円で売っていた「シュークリーム」とかを思い出しました。いずれにしろ古くさい印象は否めません。移動できるスポットがいくつかあるんですが、「そのほとんどに人はおらず、イベントが発生しないので空振り」が多いかと思いきや、そもそも「人が居ないところにはいけない」という仕様で、イベント自体は必ずおこるような仕組みになっています。しかし、そのイベントが見ていて楽しいかどうかは別問題で。
どーなんでしょう? かなり無茶な設定とストーリーでいきなり「爺さんの遺言で全寮制のミッション系女子校の理事長となった高校3年生」というあたりで、どーかと思います。「アイドルを目指す、ほかの星の王女様」とか「テロリストに学校を占拠されちゃって、それを救い出す」とかを越えた次元で、ある意味ドラマティックです。80年代初頭のフジテレビ19時台のアイドル主演ドラマのように。
あとテキストとかが、標準ライブラリっぽいのはご愛敬。コピーライトを見ると「学生の卒業制作?」という気もしますが、K-1の権利をコナミに買われたエクシングのエンターテイメント事業部は、かなり厳しいところだったのでしょう。なお余談ですが、この学校のかんだソフトとしては、PS・SS「m…君を伝えて…」を思い出します。