PS2「ラ・ピュセル」

 マールシリーズが一段落した日本一ソフトウェアの新作。新米の「悪魔払い=ラ・ピュセル」であるプリエとなって、同じくラ・ピュセルの弟・キュロットやアルエットらとともに、街で起こる事件などを解決していく。
 システムは、アドベンチャーパートで情報収集などを行い(とはいっても、ほとんど謎らしい謎はないし、後半は1本道なストーリー)、戦闘パートでどんどん事件の中枢に近づいていく、という感じ。戦闘パートは、高さやユニットの向き、武器やユニットに属性といった概念のあるシミュレーションRPG。また、不浄点と闇の地場、魔法とスキルといった数々のシステムが複雑に絡み合っていて、遊びがいはある。もっとも、最初の戦闘がそのままチュートリアルとなっているので、マニュアルを読んで理解できなくても、何回か戦っていけば大丈夫と思う。
 とはいえ、同時に出現できる味方ユニットが8人に制限されているのと、死んだら終わりというのが、後半辛いかも(敵は、不浄点を放っておくと、いくらでも出てくる)。
 ストーリーは、マールシリーズと比べても引けを取らないような「愛」をテーマとしていて、最後はホロリとくるかも。プレイ時間も40時間近いし。正味なところ、「(日本一も)PS2でこなれてきたな」という感じを受けたし、なんとなくシリーズ化できそうな終わり方なので、期待していたい。