W杯

 仕事をしていないがTXの「ワールドビジネスサテライト」をよく見ている。ワイドショウ化したレイトニュース番組がつまらないからだが、ある意味世相を反映していると思うよ。ぬるい導入部の「とれたま」とかおもしろいと思うけどなぁ。
 さてW杯である。世間では、サッカーの方と男塾の方があるわけだが、今日取り上げるのはサッカーの方である。新聞か何かで「Jリーグは見ないけど、W杯は見る」という人間が多いのは、単純に「サッカーが好き」ではなく、「世界一流のテクニック」をみたいからだ、という趣旨のコラムがあった。まぁ、それも一理あると思う。Jリーグは、当初がはしゃぎすぎだったにしろ、totoをやりたいがためにチーム数をいたずらに増やし、内容の稀釈を招いたと思っている。皮肉なことにtoto導入してから、わかりやすいシステムになってきてやっと落ち着いてきたのではないだろうか。J1の下位とJ2の上位を入れ替える、というシビアなルールがポイントとなっていると思う。このルール、日本のスポーツ界では意外と見あたらない。せいぜい競輪、オートなどの公営競走か将棋、囲碁くらいなものである(それぞれ、上位グループとその下位グループ間で成績によって入れ替わるシステムがある。逆に言うとトップグループの人数制限があるということ。競馬は、オープンクラスやS級に頭数制限はないが、本賞金と年齢によって下級クラスに降格することがある)。
 中津江村はわざわい転じて福となすの典型だろうが、それでもあごあし付きで誘致した割に、親善イベントに協力的でないとか練習が非公開だとかで「これじゃ元が取れない」という自治体も多い。というか、普通に考えればわかるが、各国代表は「キャンプ」をしにきたのであって、「観光」にきたのではない。そりゃ、休日があったり、時間があけば観光するかもしれないが、そもそも客寄せパンダではない。どうも、日本のプロ野球のキャンプのイメージ……「選手が来ました。ファンもマスコミも来ます。お金を落としていきます」……が強かったのではなかろうか。あと、前から気になっていたのが、なんでたかだか1~2日、結果5日遅れただけであれだけ連日報道されていたんだろうか。その裏で、セネガルのキャンプ地、藤枝市の担当者が自殺したということも忘れてはならないだろう。